カタール、最低賃金を導入 外国人労働者の環境改善へ新法施行

2022年サッカーW杯カタール大会で使用されるルサイル・スタジアムの建設作業員。カタール首都ドーハ北郊ルサイルにて（2019年12月20日撮影）。(c)GIUSEPPE CACACE / AFP 【8月31日 AFP】カタール政府は30日、外国人労働者の労働環境に対する批判を受け、月額1000カタール・リヤル（約2万8000円）の最低賃金を導入するとともに、転職プロセスを簡易化した。行政開発・労働・社会問題省が発表した。 カタールでは人口の約90%を移民労働者が占めている。政府発表に先立ち、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ（HRW）が先週、これまでの移民労働者の環境改善に向けたカタールの取り組みは不十分だと痛烈に批判する報告書を発表していた。 新規則は昨年10月16日に発表されたものだが、このほどようやく法制化された。 これまで労働者は、転職の際に雇用主の同意証明書を得ることが要件