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―循環するジャズ #02 | ARBAN
1956年にシカゴで生まれたサックス奏者のスティーヴ・コールマンが、長年トレードマークのようにベース... 1956年にシカゴで生まれたサックス奏者のスティーヴ・コールマンが、長年トレードマークのようにベースボールキャップを後ろかぶりにしてステージに立っている理由は分からない。カサンドラ・ウィルソンからヴィジェイ・アイヤーまでを輩出したと言っていいコールマンのキャリアへの高い評価は揺るぎないものがあるが、エスタブリッシュメントされたジャズには背を向けるかのようにキャップを被りパーカーを着た姿を変えようとはしないのは、いまもってヒップホップやストリート・カルチャーに少なからずシンパシーを抱いている証なのであろうか。前回のコラムで彼やグレッグ・オズビーらが進めたM・ベース(M-Base)に少し触れたが、今回は「ジャズを通過したファンク」の続きとして、スティーヴ・コールマンの活動を振り返ってみることにする。ちょうど、スティーヴ・コールマンの素晴らしい新譜『Synovial Joints』もリリースされ
2016/12/19