遮断機も警報機もない「第4種踏切」廃止を琴電が加速、残る34カ所：朝日新聞デジタル

【香川】高松琴平電気鉄道（ことでん）が、遮断機も警報機もない「第4種踏切」の廃止を加速させている。昨年9月と今年3月、ことでんの第4種踏切で歩行者の死亡事故が相次いだことを背景に、今年度に入って、39カ所あった第4種踏切のうち5カ所を廃止した。 2001年以降の鉄道の安全基準では、鉄道と道路は立体交差が基本で、例外的に踏切を設ける場合は遮断機と警報機が必要とされる。国土交通省は経過措置として第4種踏切の存続は認めているが、早期の廃止か、遮断機と警報機を備えた第1種踏切への改良を要請している。 ことでんによると、今年度に廃止した第4種踏切の内訳は、琴平線1カ所、長尾線3カ所、志度線1カ所。このうち、琴平線の藤塚踏切（高松市）は、周囲にマンションも立つ住宅地にあった。 第4種踏切を解消するには地元関係者の同意が事実上不可欠で、ことでんが22年度までの10年間で廃止や第1種踏切への改良で減らした