150年以上祝われてきた「ジューンティーンス」と、ヒップホップによる黒人差別への抵抗の足跡 | CINRA

『グラストンベリー・フェスティバル』の最終日、ヘッドライナーとしてステージに上がったKendrick Lamar（ケンドリック・ラマー）はセットの最後に「They judge you, they judge Christ」「Godspeed for women’s rights（女性の権利に祝福を）」と繰り返し唱えた。これは、アメリカで巻き起こる「中絶の権利」をめぐる状況に対する明確なリアクションだった（※）。 このことに限らず、社会や政治そのものがおかしな方向に進もうとする際に音楽家が声をあげることは、珍しいことではない。人種差別や環境問題、ジェンダーやセクシュアリティーに関する問題など、そのトピックはさまざまで、各々のアクションにある背景も当然それぞれである。 そのなかでも本稿では、主にラッパーたちがどのように黒人差別に声をあげてきたかについて、そしてその足跡と重要な楽曲、近年の出来事

[kiku72]

“音楽による黒人差別へのプロテストの歴史。60〜80年代の重要楽曲をたどる”