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国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/種子は同種の葉を手がかりにして「安全地帯」で発芽する
ポイント 植物の種子発芽が同種の葉由来の水溶性化学物質によって促進されることを発見しました。 同種... ポイント 植物の種子発芽が同種の葉由来の水溶性化学物質によって促進されることを発見しました。 同種の葉が蓄積した環境では芽生えが生き残りやすいことから、種子が生物的な情報を手がかりにして生育に適した環境を選択している可能性があります。 種子の生物的情報に対する発芽応答を体系化し、今後の発芽応答の評価基準を示しました。 研究の概要 弘前大学の大崎晴菜さん(研究当時、修士課程2年)と山尾僚助教、森林総合研究所の向井裕美主任研究員は、エゾノギシギシの種子の発芽が、同種の葉から浸出する水溶性の化学物質によって促進されることを発見しました。本種の芽生えは親株の近くで生き残りやすいことから、種子が生育に適した環境を選択していると考えられました。生物的環境に対する種子の発芽促進の現象は、他の植物から栄養を奪うことで生育する寄生植物などの一部の植物でのみでしか知られておらず、非常に稀なケースとされてきまし
2020/07/15 リンク