「社会の信頼を著しく損ねた」土庄町の前町長に執行猶予付き有罪判決 業者側にも 高松地裁【香川】

香川県土庄町が発注した橋の建設工事を巡り入札情報を漏らした罪などに問われている前の町長らの裁判で、高松地裁は１日、前の町長に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。 官製談合防止法違反などの罪に問われていたのは、前の土庄町長の三枝邦彦被告です。判決によりますと三枝被告は、町長在職中の２０２１年１１月、小豆島と沖之島を結ぶ架橋工事の入札を巡り最低制限価格を業者に漏らし入札を妨害したものです。 高松地裁で開かれた１日の判決公判で、近道暁郎裁判長は、「きわめて重要な情報である最低制限価格を漏えいさせたことは、社会の信頼を著しく損ねた点で悪質」と指摘しました。一方で、犯行を認め、反省の態度を示しているとして三枝被告に懲役２年、執行猶予４年の有罪判決を言い渡しました。 また、業者側の建設会社元役員、松田善雄被告と別の建設会社相談役、真嶋忠雄被告にそれぞれ懲役１年６ヵ月、執行猶予３年の判決を言い渡しま