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50年経っても、なぜ霞が関ビルは存在しているのか
「な、なんだよ、いきなり大げさな。高層ビルといえば、『あべのハルカス』や『横浜ランドマークタワー... 「な、なんだよ、いきなり大げさな。高層ビルといえば、『あべのハルカス』や『横浜ランドマークタワー』でしょ」と思われたかもしれないが、冒頭の言葉は仰々しくもなく、誇大表現でもない。 当時、日本最速のエレベーターの速さは分速150メートルだったのに対し、霞が関ビルは倍の分速300メートルを実現したり、建物の部材をあらかじめ工場で製作し、建築現場で組み立てるプレハブ工法を導入したり、日本初の建築技術はこのほかにもたくさんある。また、敷地内に広場があったり、建物内に郵便局などの施設が入っていたり、壁面にウインドウアートを映し出したり。いまの高層ビルでは当たり前のように存在しているモノが、霞が関ビルで初めて取り入れられたのだ。 最上階に展望台をオープンしたところ、多い日には1日に2万1000人が来場。修学旅行先としても人気を集めたほか、日本一高い場所として結婚式も挙げられた。ちょっとしたブームを巻き
2021/01/15 リンク