ナノより小さい１分子コンピューター内の情報書き換えに成功－分子１個で任意の超高速演算を可能にする新しい光技術－

平成２３年４月１１日 科学技術振興機構（ＪＳＴ） Tel：03-5214-8404（広報ポータル部） 自然科学研究機構 分子科学研究所 Tel：0564-55-7262（広報室） ＪＳＴ 課題解決型基礎研究の一環として、自然科学研究機構 分子科学研究所の大森 賢治 研究主幹／教授らは、分子１個の中で波のように広がった量子力学的な原子の状態（波動関数）に書き込まれた情報を、１０兆分の１秒だけ光る高強度の赤外レーザーパルスを照射することによって一瞬で書き換える技術を開発しました。 大森教授らはこれまでに、０．３ｎｍ（ナノメートル、１ｎｍは１０億分の１ｍ）サイズの分子の中の波動関数を使って、従来のスーパーコンピューターの１０００倍以上の速度でフーリエ変換注１）を実行することに成功し、分子１個が超高速コンピューターとして機能し得ることを実証しました。これは、従来のシリコントランジスターを基盤とした

[achakeym]

http://dx.doi.org/10.1038/nphys1960

[jerryb]

ブレークスルーは新しい物理現象の発見、スパコンの1000倍以上の速度でフーリエ変換ができる。ここのリリースはいつも、わかりやすく書こうとものすごくがんばっている。