はじめに先日、『絵師の立場から言いたい「反AI」の人の態度について』と題して、以下の記事がnoteに投稿されていたことを、遅まきながら知りました。 私もしばしばnoteで言及している画像生成AIについて、それを取り巻く世論や主張に対する意見記事です。 一読して私が「おや」と思ったのは、本稿が生成AIがもたらす数種の課題(以下の拙稿でも紹介した、Ziv Epsteinらの課題区分に認められるような)そのものを主題としていない点でした。 https://note.com/tonarinohey/n/n2fe9aa0eea78 記事を執筆された「野良のアマクリエイター」氏(以下、”野良氏”)の当該記事における主張の一つは、平たく言えば「特権意識を持った絵描きが反AI活動をしている。それは現行法的に負け筋だし絵描きの印象も悪くなる」というものです。 私は自身やその身辺を省みて、「そもそも、絵描きの