【豊福晋平氏】GIGA端末 「学校の日常のデジタル化」から

GIGAスクール構想を巡り、全国の学校現場の状況がひっ迫している。端末は届いたものの、具体的な運用策が打ち出せず、途方に暮れる現場も少なくない。教育の情報化が専門で、GIGAスクール構想について情報発信を続ける豊福晋平・国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授は「最終的に授業で活用できればいい。まずは学校の日常にICTを取り入れ、利用頻度を上げていくべきだ」とヒントを示す。端末が入った今、子供たちの学校生活や学びの姿をどう転換させていくべきか。豊福准教授への全2回のインタビューで、これから現場が立ち向かう課題の本質に迫る。（全2回の初回） 2学期になれば格差がより色濃く――GIGAスクール構想の現状をどう見ていますか。 全国の学校現場を見ていると、足並みが揃わずバラバラだと感じています。例えば都内の小中学校の場合、機材は入ったもののネットワークの整備が遅れており、実際のところ

[Nean]

“ICTを活用する最大の効果は、端末を介して扱える情報量が100倍、1000倍になる点です。その得られた情報を学びに転換すると初めて、学力が上がるなど教育効果につながるのです。”