図書館を十分活用していると言う人も、この本を読むと…｜奈良新聞デジタル

図書館を十分活用していると言う人も、この本を読むと少し見方が変わるはずだ。 全国の先進的な公共図書館を紹介した「つながる図書館」(猪谷千香著、筑摩書房)。図書館の可能性は、まだまだ広範囲なことに気付かされる。 24時間貸出し可能や自動貸出機導入は序の口。ビジネス、研究支援や従来の枠を超えたイベントなど、図書館が「無料貸本屋」から課題解決型へと変わり、地域コミュニティの中核にもなっている。 こうした図書館は、市民主導で作り上げたものも少なくない。しかも、特別な予算がなく、一から始めた所さえある。先進館はさらに、情報通信技術を駆使して外部機関とつながり、利便性向上を図る。 同書からは、指定管理者制度についても考えさせられる。図書館の変化が制度導入がきっかけの所もあるのだが、図書館に限らず制度導入後もサービスが以前と変わらない事業はないだろうか。コスト削減面だけでいいのか否か、見直す余地はある。

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「つながる図書館」(猪谷千香著、筑摩書房)

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「つながる図書館」を、「図書館を十分活用していると言う人も、この本を読むと少し見方が変わるはずだ。」と紹介。

[Guro]

「つながる図書館」