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コロナ騒動の中で振り出しに戻ったハラスメントリテラシー
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コロナ騒動の中で振り出しに戻ったハラスメントリテラシー
作家の甘糟りり子氏が、「ハラスメント社会」について考察するシリーズ。今回は、いまだ出口の見えない... 作家の甘糟りり子氏が、「ハラスメント社会」について考察するシリーズ。今回は、いまだ出口の見えないコロナ禍の中で感じた差別意識について言及する。 * * * ちょっと咳をしただけでも、もしかして罹患したのかと不安になる。新しい情報が欲しいから、ついテレビやSNSをチェックする時間が増える。ネガティブな情報に触れては、また不安に…。日々、その繰り返し。そんな中、SNSでは、いまだに新型コロナウイルスを「武漢ウイルス」だの「チャイナ・ウイルス」だのと呼ぶ人が少なからずいて、いやな気持ちになる。トランプ大統領は3月24日に訂正を表明するまで、チャイナ・ウイルスと連呼していた。 全世界を襲っているこのウイルスは中国の武漢から始まったとされている。当初、2019年12月に武漢の海鮮市場で働く女性が初めての感染者だと報じられたのだ。その後、コロナ騒動が世界に飛び火してから、11月に武漢のある湖北省の男性