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エリートは無知な大衆に立ち向かえ
<イギリスの予想外のEU離脱は、人々の政治的分断の大きさを見せつけた。保守派とリベラル派との分断で... <イギリスの予想外のEU離脱は、人々の政治的分断の大きさを見せつけた。保守派とリベラル派との分断ではない。まだ正気の人々と怒り狂った人々、エリートと大衆の分断だ。極右やトランプが無知な大衆をだますなら、目を覚まさせるのがエリートの役目だ> 1954年生まれの私にとって、人生で最大の政治的激動期といえば1960年代後半だった。ベトナム戦争や公民権運動がアメリカの文化や政党を変容させた時代だ。だが今から振り返ると、あれも比較的安定した政治体制の中の揺らぎに過ぎなかったように思えてくる。今起こっていることは違う。アメリカやイギリス、ヨーロッパで広がる市民の反乱は、見たこともないような形で政治を覆すかもしれない。 エリート層が混乱しているのは1960年代後半も今も変わらない。だがかつてのエリートは、親の世代が築いた世界に反抗する若者から逃げていた。今のエリートは、その親たちから逃れようとしている。
2016/07/08 リンク