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ウクライナ戦争とフランス大統領選挙の意外な方程式
マクロン大統領とプーチン大統領の首脳会談(2月7日、モスクワ)Sputnik/Kremlin via REUTERS 〈「戦時... マクロン大統領とプーチン大統領の首脳会談(2月7日、モスクワ)Sputnik/Kremlin via REUTERS 〈「戦時大統領」に対する「旗下集結効果」と対立候補の「敵失」によって、マクロン一人勝ちの状況が生じている〉 ほぼ一か月後に迫ったフランス大統領選挙(4月10日に第1回投票、同24日に上位2候補による決選投票)が盛り上がらない。本来であれば、3月4日に行われたマクロン大統領の正式立候補表明を受けて、一気に対立候補たちが現職マクロン批判の攻勢を強め、選挙戦が本格化するはずであった。 その出鼻を挫いているのが、ウクライナ戦争だ。フランスのメディアも、大統領選挙そっちのけで、連日ウクライナ情勢を大きく報じている。 ゼムールとルペンの失策 そうした中で、精力的にプーチン大統領と会談を行うなど、大国の指導者としての存在感を示しているマクロン大統領に対する国民の信任は厚い。Haris I