RIETI - 第17回「製造業の空洞化：外国直接投資によって国内雇用は減少するのか」

外国直接投資によって、国内の雇用が減るという「製造業（産業）の空洞化」がマスコミによって議論されることが多い。そして、空洞化を前提にして、国内立地補助金のような政策が政府によって練られることもある。しかし、学術的には、空洞化を支持する実証的証拠は十分ではなく、どちらかといえば乏しい。今回は、国内外の最新の研究成果を基にして、製造業の空洞化に関する学術研究を紹介する。 国内外の実証研究を展望すると、外国直接投資によって国内雇用が減少する証拠は比較的乏しい。たとえば、外国直接投資の他に外国生産委託を含む広い意味での海外生産（offshoring）についての数多くの研究を検討したうえで、Wagner (2011) は、海外生産が雇用に及ぼす影響はほとんどないか、あっても小さな正の効果ではないかという仮説を提示している。 日本のみならず、ドイツやフランスをはじめとする国々で、外国直接投資によって国

[maturi]

2013 "企業の外国直接投資の進展によって、国内雇用が減るという空洞化論の実証的証拠は乏しいことを今回は紹介した。

[bluesky0804]

まあaggregateで見た雇用は減らないだろう。けどこの場合の問題は中国に奪われているようなタイプの職についている人ではないか。

[abu1500]

前提が辺だ「外国直接投資によって国内雇用が減るとマスコミに議論され、補助金政策が政府に練られる。しかし、学術的には、空洞化を支持する実証的証拠は十分ではなく～」