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2016年9月1日のブックマーク (3件)

  • RIETI - 第17回「製造業の空洞化:外国直接投資によって国内雇用は減少するのか」

    外国直接投資によって、国内の雇用が減るという「製造業(産業)の空洞化」がマスコミによって議論されることが多い。そして、空洞化を前提にして、国内立地補助金のような政策が政府によって練られることもある。しかし、学術的には、空洞化を支持する実証的証拠は十分ではなく、どちらかといえば乏しい。今回は、国内外の最新の研究成果を基にして、製造業の空洞化に関する学術研究を紹介する。 国内外の実証研究を展望すると、外国直接投資によって国内雇用が減少する証拠は比較的乏しい。たとえば、外国直接投資の他に外国生産委託を含む広い意味での海外生産(offshoring)についての数多くの研究を検討したうえで、Wagner (2011) は、海外生産が雇用に及ぼす影響はほとんどないか、あっても小さな正の効果ではないかという仮説を提示している。 日のみならず、ドイツやフランスをはじめとする国々で、外国直接投資によって国

    bluesky0804
    bluesky0804 2016/09/01
    まあaggregateで見た雇用は減らないだろう。けどこの場合の問題は中国に奪われているようなタイプの職についている人ではないか。
  • RIETI - 第14回「重力方程式の理論と新しい推定方法」

    前回、貿易額の大きさを分析する重力方程式(gravity equation)の概要を説明した。重力方程式は、自由貿易協定や経済連携協定(EPA)、共通通貨といった政策の貿易額への効果を分析することにも、用いることができる。とりわけ政策の効果の数量的規模を測るときには、重力方程式の推定は、できる限り精確であるべきだ。 そうした精確さの面で、前回紹介した重力方程式の伝統的な推定手法には、問題があることが、2000年代以降の研究で明らかになってきた。その中でも、大きく3つの批判がある。1つは価格効果の制御に関する理論的な批判、もう1つは計量経済学的な批判、最後に貿易額がゼロである場合の処理についての批判、の3つである。これらは相互に排反するものではなく、むしろ相互に関連しあう面がある。 重力方程式の近年の発展は目覚ましく、現在大学院の標準的な教科書であるFeenstra (2004) も第1の批

    bluesky0804
    bluesky0804 2016/09/01
    物価のコントロールと非線形性。
  • RIETI - 第13回「重力方程式」

    貿易額の大きさはどのように決まっているのだろうか。この基的な問いに答えるのが、重力方程式(gravity equation)である。重力方程式は、国際貿易の分野で実証的に大変成功した式であるといわれている(Feenstra, 2004)。近年、重力方程式は、理論・計量分析手法の両面で発展が著しい。今回は、重力方程式の概要とその基的な推定方法を紹介し、次回以降で、理論的基礎と近年の発展を紹介したい。 重力モデル(gravity model)では、貿易額は、経済規模(GDP)の大きい国同士では大きくなる一方、互いの距離が遠いと小さくなると考える。これは、天体と天体の引力が天体の重量に比例し、天体間の距離に反比例することに似ている。つまり、次のような関係が成り立つと考える。 ここで、貿易額ijは国iから、国jへの輸出額や輸入額である。GDPiは国iの経済規模、GDPjは国jの経済規模である。