【ぶらりぽろり旅】「安定結婚問題」を考える（1/2ページ） - 産経WEST

数学の問題にはときどき変な名前がついているものがある。「安定結婚問題」なんていうのも妙な名だが、内容を聞くと、まあそうなるかなという感じもする。 同数の男女がいるとして、それぞれに相手をランク付けしている、というのが前提である。例えばそれぞれ３人として、女性の方をＡ、Ｂ、Ｃ、男性の方をＸ、Ｙ、Ｚとしておこう。Ａさんが、Ｘ君を一番好きで、Ｚ君を二番目に好きだという場合、Ａ（ＸＺＹ）と書くことにする。 Ａさんが、今結婚している相手よりもＸ君のことを好きで、Ｘ君も今結婚している相手よりＡさんのことが好きだとする。由々しき事態である。こういう場合にその結婚は不安定であるとする。 不安定な組を出さずに、みんなを結婚させることができるか、というのが問題である。 意外なことに、常に可能であるというのが答えになる。ちなみにロイド・シャープレーはこの問題への貢献で、２０１２年のノーベル経済学賞を獲得した。別