【熊本地震】黒川第一発電所タンクから水１万立方㍍流出、直下集落で土砂崩れ、九電が因果関係の調査へ

九州電力は８日、熊本県南阿蘇村にある水力発電所「黒川第一発電所」の貯水槽（タンク）が熊本地震により決壊し、約１万立方メートルの水が流れ出していたことを明らかにした。同発電所は山間部にあり、直下の集落では土砂崩れで住民２人が死亡している。九電は貯水槽の決壊と土砂崩れに因果関係があるかどうかを含め、今月中旬から現地調査を始めるとしている。 九電によると、４月１６日未明の本震後、黒川第一発電所のタンクのコンクリート壁が壊れ、一般的な５０メートルプール４杯分に相当する約１万立方メートルの水が流出した。 九電は同日午前３時半ごろ、タンクの水位が下がっていることを熊本支社で確認。支社からの遠隔操作で川からの取水を止めようとしたができなかった。このため社員が現場に向かい、午前７時１５分ごろ到着。２カ所あるゲートを手動で閉める作業が終わったのは午前９時半ごろだった。タンクの約２００メートル下にある同村立野