平尾誠二氏は何を残したかったのか…再掲【私の失敗（１）】若手に伝わった慢心

【ラグビーの元日本代表で、日本代表監督も務めた平尾誠二氏が２０日、死去した。まだ、５３歳という早すぎる死だった。平尾氏はサンケイスポーツの取材に応じ、選手生活や代表監督時代の過ちを赤裸々に告白。連載企画「私の失敗」の１章として紙面化され、サンスポコムでも昨年６月に掲載した。 一時代を築きミスターラグビーと呼ばれた平尾氏は、自らのミスをあえて表に出すことで、後進や読者に何を伝えたかったのか。５回の連載を再掲します】 ラグビー元日本代表の平尾誠二氏（５２）は、京都・伏見工高で高校日本一、同志社大では大学選手権３連覇、そして神戸製鋼でも日本選手権７連覇と各世代で頂点に立った。現在は神戸製鋼ゼネラルマネジャー（ＧＭ）として後進の指導にあたっている。そんな誰もが認めるミスター・ラグビーが、数々の栄光の陰に隠された挫折や苦難を明かした。 今でも覚えている。自分への腹立たしさで、その夜は一睡もできなかっ