「オッカムの剃刀」と不愉快な世界 週刊プレイボーイ連載（178） – 橘玲 公式BLOG

「オッカムの剃刀」は14世紀の哲学者・神学者オッカムが用いた哲学の論法で、「より複雑な説明と、より簡潔な説明があった場合、後者を採用すべきだ」というものです。「単純な説明が常に真実である」ということではなく、経験的に、「単純な論理の方が正しいことが多い」といっているのです。 具体的な例を挙げてみましょう。 東日本大震災の前後で日本人の幸福度を測ると、震災後に「自分は幸福だ」と感じるひとが増えていることがわかりました。ある学者はこの結果を、「大きな災害によって日本じゅうが“絆”を意識したからだ」と解釈しました。共同体への帰属意識は幸福感を高めますから、それなりに説得力のある主張です。 しかしこのデータは、ずっとシンプルな仮説でも説明できます。 「幸福」と「不幸」に絶対的な基準があるわけではなく、感情はあくまでも相対的なものです。各国の最貧困層を比較すると、インドのスラムに暮らすひとたちはニュ

[ropross]

人が感じる幸不幸って、他人との比較で大きく左右されるってのは確かだと思う

[TokiMaki]

単純さと複雑さを比較するのであれば、もう少し妥当な例が欲しかったところ。

[yoshikogahaku]

これは正しいと思うで。せやしトリクルダウンなんてクソだし全員じんわり貧乏な方がマシ。

[ooblog]

#オッカムの剃刀 「インドのスラムに暮らすひとたちはニューヨークのホームレスよりはるかに幸福感」住所有る人無い人で比べるのキモい。でも「震災後に「自分は幸福だ」と感じるひと」の中にもっていう不愉快な話。

[fbtairan]

『現代社会では暗黙のうちに「政治的に正しい」説明が強要されています。』『ほとんどのひとは「この世界が醜く残酷だ」という現実を受け入れることができません。』橘玲でググると岡田斗司夫の顔が右に出てワロタ

[yujin_kyoto]

この雑誌こんなこと書いてるのか。

[D-S-C-H]

知らなんだ；「オッカムの剃刀」と不愉快な世界　週刊プレイボーイ連載（178） @Diggさんから

[nomitori]

うーん、世界中ではるかに悲惨な人が（主にNHK-BSの）ニュースでは映ってるけど一向に幸せにならんけどもねぇ。やっぱあの幸福感は被災地ユートピアの拡大なんじゃないの。もしくは合わせ技。

[takahiro_kihara]

"感情はあくまでも相対的なもの"この前読んだ本には、"感情は解釈から生まれる"とあった。諺でいうと、"モノは考えYO"？

[TiTo]

世の中には自分よりはるかに不幸なひとがたくさんいるという単純な事実…「日々の生活は厳しいけど、あのひとたちに比べればマシだ」という感情が多くの日本人の幸福感を高めたのです。