エドガー・ドガ「舞台稽古」が描き出した、お金と性の欲望が渦巻く男性優位の世界 永澤桂：東京新聞 TOKYO Web

舞台の上の華やかなバレリーナたち。多くの人に親しまれている印象派の画家、エドガー・ドガの《舞台稽古》である。舞台右側の少女たちは、本番を直前に控えて緊張する舞台稽古の最中である。指先まで神経が行き届いた優美な動きを見せている。一方で、舞台左側の少女たちは、欠伸をしたり、かがんでトウ・シューズを直したりと休憩中の無防備な表情を見せる。 しかし彼女たちが目指すのは、必ずしもバレエで成功することではない。１９世紀後半のフランスにおけるバレエ産業は斜陽の傾向にあった。また彼女たちの多くは芸術としての舞踊を志しているのではなく、日々の生活費にも事欠く貧しさのなかで、パトロンを探す手段の一つとして舞台で踊る、といった側面も少なからずあったのである。

[differential]

ドガの踊り子にはパトロンらしき男が描かれてるものが幾つもある。娼婦の日常の哀れさを描いてる点で樋口一葉とか永井荷風とかと似た／当時のバレリーナは娼婦が本業だったのよね。自分の愛人にバレエを踊らせてた

[y-mat2006]

例の舞妓さんの業界に通じる、（オンナを）買う側の目線。

[nitino]

ドガはアプサントも好き

[steam-punk]

AV新法？舞妓？コロナ給付金で沸いたこのタイミングで記事を出すタイミングの良さ！

[kutsushita1000]

芸事の演者と見る側の性は東西問わず切っても切り離せない歴史があるな。日本でも歌舞伎は勿論だが門付芸や大道芸の女性芸人が春も売ることもあったというし。

[solidstatesociety]

ドガは山田先生の話も併せて見ると面白いね