経口中絶薬を飲むとどうなるの？ その答えは映画の中に（Mina Oba）

これまで日本で中絶を行おうとすると、細い筒を子宮に挿入して胎嚢を吸い出す「吸引法」か、子宮の中に鉗子やスプーン状の器具を使って掻き出す「そうは法」という、外科的な方法での選択肢しかありませんでした。 しかし、世界を見渡すと、80カ国以上で経口中絶薬が使われており、WHO（世界保健機関）は安全な中絶方法として2005年から必須医薬品に指定し推奨しています。フランスや中国では1988年に承認された薬でもあり、その有効性・安全性・副作用等は長年かかって検証されてきました。 そして“ようやく”、経口中絶薬の製造販売が、日本でも近く正式に承認されるという。避妊ができていなかった、性被害に遭ってしまった等、予期せぬ妊娠は誰にでも起こり得ること。安全な中絶方法の選択肢が増えるということに安堵するのと同時に、ドラッグラグとしては深刻すぎると胸がざわざわしたのはきっと私だけじゃない。さらに、母体保護法に基づ