【あくまで人名事典】松田洋治 くさった日も最後まで飲みに付き合ってくれた

昨年３月、娘の披露宴があった。娘の希望で、こちら側の招待客約１５０人は主にぼくの知り合い、構成演出はぼく、司会は松田洋治さんになった。小田島雄志さん、浅井愼平さん、筒井康隆さん、和田誠さん、大林宜彦監督、渡辺貞夫さん、山下洋輔さん、竹下景子さん、タモリさんと、そうそうたる来賓だった。 洋ちゃんはカール北川さんと即興で、『もののけ姫』のアシタカとモロの君（美輪明宏）をやってくれた。終宴後、うれしそうにこう言った。 「これだけの来客をよく仕切ったねと、タモリさんが褒めてくれました」 １９９８年に、何かのパーティで劇作家の矢代静一さんと立ち話をしていた。矢代先生は、女優、毬谷友子さんの父上だったことで、８０代後半に知り合って以来、懇意にさせてもらっていた。いつの間にか２人の会話に実にスムーズに入ってきた見知らぬ若い男性がいた。ちょっとばかりワインを飲み過ぎなのか、顔を赤らめやたらに饒舌だった。

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“ある日、岡本喜八監督のテレビ映画『幽霊列車』のＤＶＤを自宅に持ってきた。１１歳の洋ちゃんは実に達者な子役だった” …あの作品大好きなんだよ。廃盤になって久しいDVDの再販きぼんぬ！