【深夜食堂へようこそ】小林薫「意外なところに時間かけているんです」

★（１） 安倍夜郎の人気コミック「深夜食堂」がテレビドラマ化を経て、松岡錠司監督の手でいよいよ映画化される。来年１月３１日の公開に先駆けて、懐かしい“昭和テイスト”満載の「深夜食堂」の世界を３週にわたって紹介しよう。初回は主人公のマスター役の小林薫（６３）に聞いた。 「プロデューサーが映画化したがってるのは感じてましたが、本当に実現するとは…」と小林。「優秀なバーテンダーは客の邪魔にならないように気配を消し、スッとお酒を出すそうです。マスターにも通じるところがあると思います。自己主張をせず、ゲストの聞き役に徹する。だから、役としては作りこまないようにしています」 舞台は新宿ゴールデン街のようなにぎやかな街の路地裏にひっそりたたずむ「めしや」。夜中の１２時から営業するため「深夜食堂」と呼ばれている。ここに集う客たちの食にまつわる人間模様がほっこりと描かれる。 「大層な話じゃないから、テレビ的