古代の甘味料「甘葛煎」の味を再現 奈良市でお披露目会｜NHK 奈良県のニュース

随筆の「枕草子」にも登場する甘味料、「甘葛煎（あまづらせん）」の味を再現したシロップが開発され、９日、奈良市内でお披露目会が開かれました。 「甘葛煎」は、ツタなどから採取した樹液を煮詰めて作られる古代の甘味料で、平安時代の「枕草子」の中では、これを用いたかき氷は、高貴なものの一つとして取り上げられています。 この「甘葛煎」の味を再現しようと、奈良市内のかき氷店や奈良女子大学の協力研究員らが連携してシロップを開発し、９日、奈良市内の施設でお披露目会を開きました。 担当者によりますと、開発にはおよそ４年かかったということで、シロップに渋柿から抽出した液、柿渋を入れることで、甘さがすっと消える甘葛煎の特徴が再現できたということです。 シロップの開発に携わった奈良女子大学・協力研究員の前川佳代さんは「天然の『甘葛煎』は、作るのに非常にコストがかかるため、気軽に手に取ってもらえるように味を分析して再