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台湾の総統政治に棲む「魔物」 ——「ヒマワリ学生運動」が浮きぼりにしたもの 若林 正丈/早稲田大学政... 台湾の総統政治に棲む「魔物」 ——「ヒマワリ学生運動」が浮きぼりにしたもの 若林 正丈/早稲田大学政治経済学術院教授 「ヒマワリ学生運動」の衝撃 去る3月17日台湾は台北の立法院(国会に相当)では、与党国民党が「サービス貿易協定」(昨年6月調印)を内政委員会で審議終了・本会議送付を強行した(一種の強行採決)。その夜、これに反発した学生の一団が立法院突入を敢行し、本会議場を占拠した。大方の予想を裏切って、この行動は急速に支持を集め、占拠直後から立法院周辺の街頭は支持の座り込みで埋まり、議場内外の連絡と補給、台湾内外への主張の発信などの態勢が、文字通りアッという間に整えられ、一つうねりとなり、数日後には「太陽花学運」(ヒマワリ学生運動)と通称されるようになった。3月30日には総統府前に、警察発表11万人、主催者発表50万人の抗議集会を開催するまでの広がりを見せた。 国際社会の反響も小さくは無く
2014/04/21 リンク