伸井太一さん著～「ニセドイツ」を読む～東ドイツとはいったい何だったのか～（２）

東ドイツマニアにとってたまらない「聖書」が出版された。その名も「ニセドイツ」～シリーズ化されているが、パート１はずばり「東ドイツ製工業製品」・・・よくぞここまで資料を集めたなぁーと言わしめる、大満足の一冊だ。 この本の特徴は、随所にダジャレ、オヤジギャグが散りばめられている。 これがホーネッカーの本音っかー？ バルカス：パイからスパイまで運ぶ東ドイツのワゴン 出来うる限り、ラッパーのように韻を踏むことも忘れない、著者の執念がすさまじい。苦しいまでのダジャレは、結局のところ東ドイツの苦しいところをうまく突いていて、Ｂ級なオヤジギャグは、そのまま東ドイツのＢ級臭を表現している。笑いこそ強烈な皮肉・批判を生む訳である。もちろん、本場ドイツで流行った強烈な「東ドイツ・ジョーク」もふんだんに登場し、ネタを盛り上げている。 東ドイツネタといえばトラバント！・・・やっぱりこれやがな 東ドイツの大衆車トラ

[Smirecsa]

東ドイツとはいったい何だったのか〜（２） 伸井太一さん著〜「ニセドイツ」を読む 　東ドイツマニアにとってたまらない「聖書」が出版された。その名も 「ニセドイツ」〜シリーズ化されているが、パート１はずばり「