９カ月余の捜査、最後の関門突破 ＰＣＩ事件 (1/3ページ) - MSN産経ニュース

政府開発援助（ＯＤＡ）事業をめぐる不正競争防止法違反（外国公務員への贈賄）容疑で、前社長らが逮捕された大手建設コンサルタント会社「パシフィックコンサルタンツインターナショナル（ＰＣＩ）」（東京）。昨年１０月の家宅捜索から９カ月余りに及んだ捜査は、特別背任から詐欺、脱税と３度にわたる摘発を経て、“最後の関門”とされたＯＤＡ事業に絡むベトナム現地高官に対する贈賄事件へと進展した。一連の事件は「問題企業」と長年、指摘され続けてきたＰＣＩ側の強い反社会性を改めて浮かび上がらせた。 ■温度差 「ＰＣＩはひどい会社だが、東京地検特捜部がやるほどの事件なのか」 特捜部出身のある弁護士は今春、こう語った。政治家や一流企業の不正を暴いたり、一般投資家を欺く犯罪を立件してきた特捜検察が、全力を傾注すべき事件か、という意味だった。業界では有名でも一般に無名の企業の捜査に、時間がかかっていたことへの苦言のようなも