【東日本大震災】長引く操業停止に計画停電 日本経済“重し” ＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース

東日本大震災で被災した工場の復旧作業が少しずつ進んできた。しかし、自動車や電化製品の生産に不可欠な部品や素材の一部については、今も操業再開にめどが立っていない。車や家電は１つでも部材が欠ければ完成品は造れず、本格的な復興の壁となる。供給が回復しても、その後には夏の計画停電が待つ。部材の供給不安は長期化が確実で、再建を目指す日本経済の重しとなっている。 ■綱渡り 「震災の爪痕の深さ、悲痛さを実感した」。トヨタ自動車の豊田章男社長は２７日、被災した宮城県内の子会社工場や販売店、港湾施設などを視察したが、あまりの惨状にこう漏らした。 ２８日から愛知県の工場などでハイブリッド車３車種の生産を再開したが、幅広い商品の中のごくわずかにすぎない。調達にめどが立たない部品は今も多い。 日産自動車のように「先週半ば以降、回復のピッチが急速に上がった」（志賀俊之最高執行責任者）という企業もあるが、操業を再開し