【米債務問題】米共和党の上限引き上げ法案、上院は却下 - MSN産経ニュース

【ワシントン＝柿内公輔】米連邦債務の上限引き上げ問題をめぐり、野党共和党が主導権を握る米下院は２９日、債務上限を段階的に引き上げる法案を賛成多数で可決したが、与党民主党が過半数を占める上院で即日却下された。今後は与野党が妥協案を模索する動きも広がりそうだ。 共和党のベイナー下院議長が提出した法案は、まず９０００億ドル（約６９兆２０００億円）だけ債務上限を引き上げ、与野党で総額３兆ドルの赤字削減で合意すれば再度上限を引き上げるもので、共和党保守派が反発していたが、小差で可決した。 法案は上院に即日送付されたが、却下された。民主党のリード院内総務は独自の債務上限引き上げ法案を提示しており、妥協に向け上院の共和党指導部と調整する意向も示している。 ８月２日までに債務上限が引き上げられない場合、米国史上初の債務不履行（デフォルト）に陥る懸念が強まっている。