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【産経抄】4月11日 - MSN産経ニュース
花見には早かったが、京都の仁和寺を訪ねた。平安時代に建立された名刹(めいさつ)だが、兼好法師の『... 花見には早かったが、京都の仁和寺を訪ねた。平安時代に建立された名刹(めいさつ)だが、兼好法師の『徒然草』に出てくるちょっと「間抜け」な「仁和寺の法師」たちでも知られる。近くの双ケ岡(ならびがおか)に庵を結んでいた兼好には彼らの「内部情報」が、よくもたらされたようだ。 ▼中でも有名なのは初めて石清水八幡宮参詣に行った法師の話(第52段)である。男山の麓にある八幡宮付属の社寺を拝んで帰り満足げだった。周りの人には「参拝した人がみな山に登っていたが、(私は)神へ参るのが本意だから登らなかった」と語る。 ▼実はその山の上に肝心の八幡宮がある。それを誰にも聞こうとしないからトンチンカンに終わった。兼好は「先達(せんだつ)(案内人)はあらまほしき事なり」と、サラリ皮肉るが、三木紀人氏監修の『方丈記と徒然草』は「何事にも独善的な振る舞いを暗に戒めている」という。 ▼鳩山由紀夫元首相のイラン訪問も「独善的
2012/04/11 リンク