成功と挫折の小沢手法 小沢一郎氏の軌跡 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

民主党代表の辞任を突然表明した小沢一郎氏。平成５年の政治改革法案をめぐる自民党分裂に始まり、非自民連立の細川護煕政権樹立、新進党結成・崩壊、自由党での自民党との連立・解消、民主党結成と、小沢氏が政治に残してきた軌跡は大胆かつ複雑、そして成功と挫折の連続だった。 小沢氏は４年１２月、自民党の最大派閥だった経世会を割って出て、「改革フォーラム２１」（羽田派）を結成した。その直後、小沢氏と酒を酌み交わした際、同氏が語った言葉を今も忘れない。 「オレは（海部俊樹政権で）自民党の幹事長をやって、権力も何もかも手に入れたし、どんなものかも分かった。だからもう欲しいものはない。オレにとって、あとはこのお国がどうなるかということだけなんだ」 その後、小沢氏は「二大政党による政権交代可能な政治」の実現に突き進む。５年６月には政治改革関連法案の成立を断念した宮沢喜一内閣に対し、野党が提出した不信任決議案に同調