高島・上御殿遺跡で副葬品つき木棺墓発見 滋賀 - MSN産経ニュース

■一定地位の人物埋葬か 高島市安曇川町三尾里の上御殿（かみごてん）遺跡で、勾玉（まがたま）やガラス玉などの副葬品とともに古墳時代前期から中期とみられる木棺墓１基が出土し、県文化財保護協会が２０日、発表した。木棺墓は古墳をつくれない階層の人物を埋葬することが多いが、副葬品があることから一定の地位にいたとみられる。 木棺墓は縦約３メートル、幅約１メートルで、深さは約３５センチ。木棺自体は残っていないが、周囲の土が灰色に変色しており、木棺があったとみられる。内部から埋葬者の首飾りに使用されたとみられるヒスイ製の勾玉１個（長さ約２・４センチ）とガラス玉８２個（直径約２～４ミリ）も見つかった。 上御殿遺跡の周辺では大規模な古墳が見つかっていないが、同協会の中村智孝主任は「木棺墓の発見で、この地域では古墳をつくらなくても、一定の文化を生み出していたことが判明した」と話している。 遺跡からは、古墳時代前