国連総会 ロシア演説 欧州安全保障サミット開催を提案 - MSN産経ニュース

ロシアのラブロフ外相は２７日、国連総会で一般討論演説を行い、安全保障問題に関する全欧州サミット開催を提案した。ラブロフ外相は「現存する欧州の安全保障機構はグルジア問題などの危機に対応できていない」と批判し、「（サミットでは）安全保障問題の包括的な検討が必要だ」と述べた。具体的な時期や場所には言及しなかった。 ロシアは米ミサイル防衛システムの東欧配備やグルジアの北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）加盟の動きに強い警戒を示し、欧州の安保体制からのロシア排除を牽制（けんせい）している。 ラブロフ外相はまた、グルジアの親ロシア派分離地域、南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を承認したことを「安全と住民の生命を守るための唯一可能な措置」と述べ、改めて正当化した。ラブロフ外相の演説中、グルジアの代表は総会に出席していなかった。（ニューヨーク 長戸雅子）