【風を読む】論説副委員長・西田令一 中国広場じゃ物言えぬ - MSN産経ニュース

彼ほど数奇な人生を歩んだ政治家もそうはいまい。ナタン・シャランスキー氏。旧ソ連のユダヤ系家庭の生まれ。「ソ連水爆の父」とされながら民主化、人権運動家に転じたアンドレイ・サハロフ博士に師事。活動中に米スパイと見なされて国家反逆罪で投獄され、東西スパイ交換で釈放されてイスラエルに移民し、副首相に上り詰めた。 氏は、『なぜ、民主主義を世界に広げるのか』（邦題）という著作により、２００５年、ブッシュ前米大統領らに時の人のようにもてはやされた。イラク戦争開戦の最大の根拠に据えた大量破壊兵器が存在しなかったことが明白となり、ブッシュ前政権がそれに代わる主な理由として「中東民主化」をしきりに喧伝（けんでん）していたころである。うまく使われた観なきにしもあらず、だった。 その氏が最近、国際紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンに中国の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞受賞に関し寄稿した。この件なら

[guldeen]

『町の広場の真ん中に進み出て、逮捕・投獄されたり身体的危害を加えられたりする恐れなく、自らの意見を表明できなければ、その人は自由社会ではなく恐怖社会に住んでいる』同意。左派右派ブコメの論戦を希望。