【複眼ジャーナル＠ＮＹＣ】平和なＮＹの「節操なき候補者」＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース

初めて会話したのは２００６年。記者会見後に挨拶したら、値踏みするような目で筆者の頭のてっぺんからつま先までを見つめ、渡した名刺を一瞥（いちべつ）すると、「フン」と足早に去っていった。「上から目線の嫌なやつ」というのが第一印象だった。 当時はニューヨーク州司法長官。容赦なく銀行家を摘発したために、強圧的な手法を意味する「スチームローラー」と畏怖されていた。その後、野心家の民主党員だった彼はニューヨーク州知事に就任し、「将来の大統領候補」とまで期待されていたのだが、０８年に高級売春組織の顧客であることが判明、政治の世界から姿を消した。 ６月に行われた投資に関するセミナーでは司会者を務めていた。門外漢ともいえる海外の企業統治動向について的確な行司役を果たしており、高圧的な態度はさておき、頭脳明晰（めいせき）であることを改めて印象づけた。 毀誉褒貶（きよほうへん）相半ばする政治家、エリオット・スピ

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【複眼ジャーナル＠ＮＹＣ】平和なＮＹの「節操なき候補者」