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【第333回】『山本七平の日本の歴史<上>』(山本七平、ビジネス社、2005年)
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【第333回】『山本七平の日本の歴史<上>』(山本七平、ビジネス社、2005年)
結局私は、漱石の意向とは関係なく『こころ』という作品を、「天皇制のパイロット・プラント」として見... 結局私は、漱石の意向とは関係なく『こころ』という作品を、「天皇制のパイロット・プラント」として見ていたということである。それは、私が日本の歴史について何か書くとすれば、私の位置は『こころ』を「天皇制のパイロット・プラント」として見た位置であり、その位置でしか対象を見得ない、ということである。そのことの当否は私には関係ない。見えた通りに書くだけである。従って『こころ』は私の日本史の序説である。(137頁) 著者の書籍は何冊か読んできた。興味深く読んではきたが、本書ほどのインパクトはなかった。本書で著者は、日本人や天皇制について存分に論じ尽くす。その序説として、『こころ』を取りあげている。この解説が非常に面白い。読み応えがある一方で、端的な筆致でまとめあげられている。 すべては竹林の薄明のごとく一見まことに明晰であり、自由に踏みこむことができ、どこにも障害がなく、すべては静かで、疾風も怒濤も砂