酪酸の急性毒性について - 扶桑雑記

京都の暮らしで見つけた美しいもの、面白いもの、海外での BLOG で見つけた興味をひかれるもの、などなど。 調査捕鯨を行っている第２昭南丸の乗組員３人が、シー・シェパードの投じた酪酸弾の飛沫を浴びて怪我を負ったそうですね。 南極海で日本船団に対して調査捕鯨妨害を続ける反捕鯨団体シー・シェパードが１１日夕から１２日未明（日本時間）にかけて、捕鯨船にロケット弾を発射するなど、新たな攻撃を行った。監視船「第２昭南丸」のデッキにいた乗組員３人が酪酸弾の飛沫（ひまつ）を浴び、船内で手当てを受けた。顔面などが腫れ、痛みを訴えているという。日本側に人的被害が出るのは初めて。（産経 2010.2.12 09:34） シーシェパードは酪酸を「悪臭弾（stink bomb）」とか「腐ったバター（rancid butter）」などと呼び、「ただ悪臭がするだけで、酸性度も低く人体に害は無い」などとうそぶいています

[nekoluna]

一方、LD50 Rabbit skin 6083 mg/kg /　としている文献もあるのでよくわからないというのが正直なところ。Bingham, E.et.al., Patty's Toxicology Volumes 1-9 5th ed. John Wiley & Sons. New York, N.Y. (2001)., p. 5:695

[REV]

一切害が無いなら、まず自分でｗ

[mobanama]

"酪酸は皮膚から容易に吸収され、吸収されると体内で代謝されて別の物質に変化し、その代謝産物は酪酸そのものよりも毒性が強い""このようなものを人に向けて投げつけるなどというのは、殺人未遂と言ってよい"