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ディゾルブ・多重露出(フィルムロジック)
「ディゾルブ」とは、前の画面に後の画面がダブって出てきて、しだいに前の画面が薄くなって、やがて後... 「ディゾルブ」とは、前の画面に後の画面がダブって出てきて、しだいに前の画面が薄くなって、やがて後の画面に変わることである。テレビ業界でよく使われる言葉だ(映画業界では「オーバーラップ」「ダブル」とも呼ばれる)。映画の句読法のひとつで、シーンの移行、回想シーンへの転換、時間経過の表現などの効果がある。 たとえば、ランチを食べる前の映像と、食べ終わった後の映像をディゾルブし、食べている時間を省略させる。これはあくまでひとつの見せ方だ。 アルフレッド・ヒッチコックのようにディゾルブの達人もいれば、小津安二郎のように最初からディゾルブを使う意志のない作家もおり、その表現方法は多種多様である。 右上の映像はチャップリンの「殺人狂時代」のディゾルブを擬似的に表現したものである。主人公が薬剤師の友人に毒薬のことについて尋ね、さっそく隠れ家に帰って毒薬を調合するという筋書きである。 ここでは、場面から場面