コレクター考（１０）コレクターの末路: たけくまメモ

これは俺が直接会ったわけではないのだが、友人の友人に、こういうコレクターがいたという。その人は鉄道の時刻表を集めることが趣味で、しかも「世界中」のそれを集めていた。ところが住んでいたのは普通のマンションの３ＤＫであり（一人暮らしだった）、当然のことながら、あっという間に玄関から風呂場まで、集めた時刻表で足の踏み場もなくなってしまった。それでも彼は時刻表集めをやめない。いや、やめられなかった。親や友人、誰が忠告しても耳を貸そうとはしない。彼の部屋は、世界中から届けられるぶ厚い時刻表が不気味に増殖するばかりだったという。 とうとう彼の家には寝る場所もなくなった。しかたなく彼は、駐車場にある自分の車で寝起きするようになった。風呂は近所の銭湯に通っていた。 ……そのうち車の中にまで時刻表が置かれるようになった。誰の目にももはや「破綻」は見えていた。このままではどうにもならない。彼も、理性ではそのこ

[gogatsu26]

“以前、高名なコレクターが死んだとき、こういうことが起こった。彼の死は瞬く間に同好の士に伝えられ、それこそ全国から、数十人の「自称親友」がお通夜に訪れたのである。「親友」たちは焼香もそこそこに…”

[hatayasan]

「「好きで集めるコレクション」と、「集めずにはいられない強迫観念」との間には長大なグラデーションがある。どこまでが正常で、どこから異常なのかは容易に判別できるものではない」

[KJ-monasouken]

普通に怖いなあ。コレクションに終わりはないからなあ。

[bunoum]

末路というか最期というか、古本とかガラクタならまだしもエロゲ収集家はどうすんだ。

[KGV]

大抵のコレクターが行くところまで行かないのは、購入資金の経済的限界と保管場所の物理的限界があるからだろうが、これがデジタルデータで合法違法織り交ぜタダで入手できるものだったりすると終わりがない。

[Kumappus]

うう、コレクターではないがすでに同じ末路をたどりそうなコレクション品が少しあるなあ。

[walkinglint]

1つの死のかたち > 非常に荒涼とした、魂も凍るような光景が、コレクターの死とともにいつ果てるともなく繰り返され、そして「市場」は廻っていく。

[TakahashiMasaki]

(さいごですげー暗い気持ちになった