うさぎの昼寝 『大江戸あやかし犯科帳 雷獣びりびり』高橋由太

お江戸を守る奉行所には”妖怪改方”という部署があった。冬坂刀弥は深川にある妖怪亡霊改方の若き同心。先の長官で亡くなった筧三十郎に捕り物を仕込まれた刀弥だったが、彼の活躍で妖怪の姿が消え安定してきたことで妖怪改方自体が幕府から煙たがれる存在となってしまったのだ。 その妖怪改方に早乙女夜之介が新たに長官として赴任してきた。刀弥が入り浸る稲亭に夜之介も入り浸るように。そこには三十郎の娘・統子が飼っている（？）黒猫のような雷獣・クロスケもいるのだが…。 一話目の「妖怪改方」は刀弥と夜之介の出会い編。 二話目「黒天狗」は深川に山を追い出された黒天狗が棲みつき、意地になった刀弥が手を出したばかりに天狗は江戸城に向かってしまい、それを夜之介が知恵で解決。 三話目「包丁幽霊」は家康に鯛の天ぷらを振る舞ったばかりに処刑された俎小四郎の霊が江戸城下に降りてきて稲亭と天ぷら対決。 真っ向勝負なような、知恵の勝ち

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『大江戸あやかし犯科帳 雷獣びりびり』高橋由太: ... そこには三十郎の娘・統子が飼っている（？）黒猫のような雷獣・クロスケもいるのだが…。 大江戸あやかし犯科帳 雷獣びりびり (徳間文庫) (2011/02/04) 高橋...