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resume:ジェラール・ジュネット『物語のディスクール』
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resume:ジェラール・ジュネット『物語のディスクール』
序 :範疇 物語る行為が存在しなければ、言表は存在せず、場合によっては物語の内容すら存在しない。と... 序 :範疇 物語る行為が存在しなければ、言表は存在せず、場合によっては物語の内容すら存在しない。となれば、物語の内容のみならず言表行為の問題──例えばオデュッセウスの物語がオデュッセウス自身によって語られているのか、他の誰かの口から語られているのかという問題──にも関心を集中させる必要があるのは明らかだ。 ここでこの書物が用いる術語を一義的に定義する。 【物語内容】 意味されるもの、すなわち物語の内容。たとえその内容が劇的緊張を欠き、出来事性に乏しいものであっても差支えなし。 【物語言説】 意味するもの、言表、物語の言説すなわち物語のテクストそれ自体。 どのような物語言説も、一つの動詞の拡大として扱い得る。例えば『オデュッセイア』は「オデュッセウスはイタケーに帰還する」、『失われた時』は「マルセルは作家になる」の言表の増幅だ。したがって、動詞の文法から借用してきた範疇に基づいて、物語言説の