東京国立博物館で「国宝展」－「金印」の期間限定展示も

上野・東京国立博物館（台東区上野公園）で現在、「日本国宝展」が開催されている。 1960年、1990年、2000年と過去3回にわたって開催されてきた国宝展。今回は、約120点に及ぶ仏像や仏画、銅鐸（どうたく）、土偶などの国宝を展示する。 今回の展覧会には「祈り、信じる力」という副題が付けられている。広報室長の伊藤信二さんは「これまでの国宝展では、ただジャンル別に展示していただけだったが、特に、奈良時代や平安時代の古い文化財は信仰を背景に作られていたため、今回は『信仰』にテーマを絞って展示を構成した」と話す。仏教美術を中心に、神道や縄文時代のアニミズム、キリスト教に至るまでの信仰の姿を見ることができる。 主な展示作品は「玉虫厨子（たまむしのずし）」「合掌土偶」「日本書紀」「三角縁神獣鏡」や、三千院の「観音菩薩（ぼさつ）坐像（ざぞう）・勢至菩薩坐像」、安部文殊院の「善財童子立像・仏陀（ぶっだ）