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文庫解説の系譜 ―読書展開の指針として
2001年改稿版・未完成ヴァージョン(ver.2.0) 水鏡子 (註 原版作成97年2月、THATTA掲載2000年何月だ... 2001年改稿版・未完成ヴァージョン(ver.2.0) 水鏡子 (註 原版作成97年2月、THATTA掲載2000年何月だっけ? *2000年6月号です――編者) SFを読むためにまず評論集やガイドブックを買う人間がそんなにいるとは思えない。ふつう傾向の似かよった本を探そうとして、いちばんたよりにする手掛かりは、本のあとがき、解説の類だろう。そのときいちばん参考にするのはもちろんなかでとりあげられている本の書名や作家の名前であるけれど、もうひとつ注意を払う値打ちのあるのはその雑文をだれが書いているかということだ。解説を書く人間の守備領域は比較的決まっていて、作品の傾向にあわせて編集者が解説を発注していくからだ。 そうした解説者の守備領域に関する知識がかならずしも読者サイドに継承されてきていない気がする。そこで今回の初心者向けSFの小特集の補完として、主な文庫解説者の傾向と対策を時系列的(年
2006/03/08 リンク