朝日新聞デジタル：弁護士 冨増 四季さん - 京都 - 地域

企画特集３【司法Voice】弁護士 冨増 四季さん ヘイト街宣禁止判決の重み 京都地裁は先月、朝鮮学校周辺でヘイトスピーチを繰り返した団体に、１２００万円余りの賠償と街宣の禁止を命じました。 裁判は、時間の制約があるテレビ討論などとは異なり、当事者双方に主張や根拠をとことん出し尽くさせるところに特徴があります。今回の訴訟でも、提訴から３年余りをかけ、被告らが「正当な政治的表現」とする言い分を聞くことにも、多くの時間が割かれました。裁判期日は１８回を重ね、書証などの訴訟記録は５４００枚以上の分厚いものになりました。 慎重な審理の結果だからこそ、裁判所が、被告の主張を「表面的な装いにすぎない」として採用せず、その活動の真の意図が人種差別にあると認定したことには、相当な重みがあるといえます。 また、今回の１２００万円余りの賠償命令は、主催団体だけでなく、街宣に参加した個人一人ひとりにも連帯し

[sharou]

“慎重な審理の結果だからこそ、裁判所が、被告の主張を「表面的な装いにすぎない」として採用せず、その活動の真の意図が人種差別にあると認定したことには、相当な重みがある”