故・金正日氏の異母弟、１７年ぶり異動 チェコ大使に：朝日新聞デジタル

北朝鮮の故金正日（キムジョンイル）総書記の異母弟の金平一（キムピョンイル）氏が、１７年務めたポーランド大使を退いてチェコ大使に異動すると、韓国政府関係者が２１日、明らかにした。異動の理由は不明だが、新たな大使ポストへの異動には、金正恩（キムジョンウン）第１書記の「唯一指導体系」の障害にならないよう引き続き海外に留め置く狙いがあるとみられる。 韓国統一省によると、平一氏は１９８８年にハンガリー大使に出た後、ブルガリア、フィンランドの大使を経て９８年からポーランド大使を務めてきた。平一氏は金総書記よりも父親の故金日成（キムイルソン）主席の面影を残しているとされ、金総書記がライバルになりかねない平一氏を海外に遠ざけてきたとの見方が多い。 北朝鮮関係筋は「正恩氏にとっても、平一氏が国内にいれば重荷になるのではないか」と語る。平一氏の後任のポーランド大使には北朝鮮外務省の李根（リグン）米州局長が就く