（＠ハワイ）真珠湾で考える「ハワイと日本」：朝日新聞デジタル

特派員リポート 真鍋弘樹（ニューヨーク支局長） ニューヨークの空港からハワイ・オアフ島のホノルル国際空港まで、直行便で約１１時間かかる。北米大陸を横断して太平洋の真ん中まで向かうのだから、それも当然だろう。 長時間のフライトでがちがちに凝った体をもみながら、空港に降り立つ。肌に触れる風。行き交う人々の顔つき。ここが米国だという気がしない。まるで、日本に帰って来たかのような安堵（あんど）感すら抱く。 日本人観光客が多く、ワイキキでは日本語が飛び交っている。でも、それだけではない何かがある。戦後７０年が経とうとしている今、「ハワイと日本」について改めて考えてみる。 昨年１２月７日朝（日本時間８日）、真珠湾攻撃の追悼式典が現地で行われた。 日米開戦から７３年、主催する米軍の代表としてあいさつに立ったのは、就任したばかりのハリー・ハリス太平洋軍司令官だった。米国海軍軍人の父と日本人の母を持ち、神奈

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９０歳を超えた退役軍人たちが、オープンカーに乗ってワイキキ中心部を進んでいく。その隊列にフラッシュをたいている人たちの多くが、日本人観光客だった。」