春画だけの展覧会、タブーに挑む １８禁開催：朝日新聞デジタル

春画（しゅんが）だけを集めた日本初の本格的な展覧会が今秋、東京で開かれる。浮世絵の一分野として「芸術」との見方がある一方、官能表現に対する壁は高い。「１８禁」での開催は、タブーを問い直す試金石になるか。 性の営みを赤裸々に、時に滑稽に描く。春画が花開いた江戸期には、男女も身分も問わず楽しまれていた。嫁入り道具の一面もあった。大きさは今で言うＢ４～Ａ４を折りたたむ形が多く、冊子が主流。貸本屋を通じて広まったという。 春画展の会場となる「永青（えいせい）文庫」（文京区）は、旧細川藩の文化財を収集展示する民間の美術館で、理事長は細川護熙・元首相だ。春画について「出版物は流通しているのに、本物を見るのが禁じられるのはおかしな話。タブーは破っていかないといけない」。５月下旬にあった発表の会見で、開催を決めたのは「義俠心（ぎきょうしん）だ」と訴えた。 会期は９月１９日から約３カ月… こちらは有料会員限