マガリにヤドカリ 店舗持たないカレー店、増えてます：朝日新聞デジタル

マガリにヤドカリ――。大阪の街で、全国でも珍しい形態の店が増えている。店舗を持たず、バーやギャラリーの空き時間を「間借り」「宿借り」して営業する飲食店で、初期投資が少ない分、個性的なメニューやこだわりの味で勝負している。 ＪＲ放出（はなてん）駅から徒歩３分。大阪市城東区の古民家を利用したレンタルスペースに「カレーあり●（●は「□」〈四角〉の中に「／」〈斜線〉のます記号、ます）の看板がひっそりと出ていた。奥まったところでランチ需要の高い場所ではないが、午前１１時半の開店と同時にカウンター中心の１１席は客で埋まった。 店を営む中村千春さん（３５）は１年前から、日曜と水曜（不定期）の昼時だけカレー店「マガリー」を営業する。「間借りだから店名はマガリーでいいか、って」と笑う。 訪れた日のメニューはチキン、ポークの２種類の「粗挽（あらびき）キーマ丼」（８００円）。カレーには珍しく魚介だしを利かせ、モ

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