asahi.com（朝日新聞社）：アイヌ交易、最古の帳簿 ２００年前の記録発見 - 文化トピックス - 文化

アイヌ交易、最古の帳簿 ２００年前の記録発見2009年9月3日15時41分 「簾貸帳」には取引相手に「ヲベシの女房ヌレウシマ」など女性の名前が並ぶ 取引を記した大福帳＝いずれもロシア科学アカデミー東洋古籍文献研究所提供 アイヌ民族と日本商人とのサハリンでの商取引を示す、２００年前の帳簿２冊がロシアで見つかった。アイヌ交易の記録としては北海道を含めても最も古いもので、日ロの共同研究の結果、互いに何を求めていたかが見え、数奇な来歴も浮かび上がってきた。 ■日本から酒・たばこ・米／アイヌからニシン・サケ ２冊はサンクトペテルブルクのロシア科学アカデミー東洋古籍文献研究所が収蔵するもので、各表紙には「大福帳」と「簾貸帳（すだれかしちょう）」と記されている。東京大史料編纂（へんさん）所の加藤友康所長らが存在に気づき、昨年から日ロ共同で研究が進められている。 北海道大の谷本晃久准教授によると、２冊とも